お知らせ

もし、あなたのお口の中にこんな細菌がいたら?

歯周病とは、細菌の産生する毒素により、歯肉周囲に炎症が起きてしまう病気です。

口腔内には約700種類の細菌が存在すると言われています。

しかし、口の中に存在する全ての細菌が悪いわけではありません。

その中の数十種類の細菌が歯周病に関与していると言われてます。

つまり、歯周病菌を、口の中から追い出してしまえば歯周病は治ります。

では、どうすれば、歯周病菌を追い出せるのでしょうか?

まず、顕微鏡で歯周病菌がどれだけいるのか確認染ます。

その後、どんな菌がいるのか、検査をして細菌の種類を確かめます。

 

クネクネした細菌が多数動いています。

こちらの菌が多数いるとかなり歯周病が進行してしまいます。

出来るだけ、早期に歯周病の治療をしましょう。

 

こちらは口腔トリコモナスという原虫で数本の鞭毛をもり、

この鞭毛を活発に動かすことにより、他の細菌の捕食しています。

特に、この口腔トリコモナスが口腔内にいると歯周病はかなり重度で

歯周病はなかなか治りにくいです。

こんな大きな細菌が口の中を動き回っているなん怖いですね。

Q&A

Q1 歯周病菌は生まれた時にすでに口の中にいるの?

A1生まれた時には全く細菌はいません、歯周病は感染症で、ほとんどが母子感染と言われています。

Q2歯周病はなんで起こるの?

A2歯周病菌が毒素を出すことにより歯周病は起こります。

Q3歯周病は治るの?

A3約95%の人は歯周病を撲滅することが出来ます。

Q4歯周病でぐらぐらになった歯も抜かずに治るの?

A4ぐらぐらになった歯でも、周りの歯がしっかりした場合、抜かずにすむこともあります

Q5歯周病が原因で心臓病や糖尿病になるのですか?

A5歯周病菌は、腫れた歯肉の血管から侵入し、体内を回って様々な病気を引き起こします

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病菌は心臓の病気に関与します。

歯周病菌が血管に侵入し、心臓の内膜で増殖、炎症を起こすことがあります。

歯周病菌は血管の病気に関与します。

歯周病菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。

プラークが剥がれ血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり結果の細い所で詰まります

また、歯周病菌により血小板が塊になり、冠動脈を塞いでしまうことがあります。

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療はより重要です。

歯周病菌は糖尿病に関与します。

歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管に侵入し、マクロファージからのTNFαを促進します、その結果TNFαの亢進が血糖値を下げる働きを持つホルモンであるインスリンを作りにくくします(インスリン抵抗性)、すなわち、慢性炎症である歯周病のい存在により血糖値は上昇し、糖尿病のコントロールをますます困難にし、同時に歯周炎も進行していくという悪循環に陥ります。

歯周病は肺の疾患に関与します。

肺や気管は、咳をすることで異物が入らないように守る事が出来ます、しかし、高齢になるとこれらの機能が衰える為、食べ物などと一緒にお口の中の細菌を飲み込み、その際むせたりすると細菌が気管から肺の中へ入る事があります。その結果、免疫力の衰えた高齢者では誤嚥性肺炎を発症してしまします。

歯周病は低体重児出産に関与します。

妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早期の危険度が高くなることが指摘されています。これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われています。その危険度は実に7倍にも上るといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりも遙かに高い数字です。

早期低体重児出産の危険率

投稿日:2016年6月9日  カテゴリー:歯周内科, 歯周病, 顕微鏡