お知らせ

天気が悪くなると 歯ぐき痛くなる..?

気圧変化 文献

歯周病は、40歳以上の日本人の80%がかかっている疾患です。
歯を失う原因の約40%は歯周病です。
初期の歯肉炎では、歯と歯ぐきの境目が腫れたり、出血します。
正常 歯肉炎

進行すると、歯と歯ぐきの隙間が広がって歯周ポケットが深くなり
歯を支える組織が壊れて、歯がぐらぐらになってしまいます。
歯周炎の進行

慢性歯周炎が何らかの原因で急性化すると、歯の周囲の組織破壊が急速に進みます。
歯周炎が、急激に悪化すると腫れがひどくなり、強い痛みを伴う事があります。

では、なぜ、急性化するのか

岡山大学院医歯薬総合研究科は
「気圧低下の毎時変化が大きい」
「気温上昇の毎時変化が大きい」
といった、気象変化があった日の1~3日後に急性期症状を発生しやすい事を発見しました。

「メカニズムはまだ不明だが、気圧や気温の変化がホルモンの分泌や循環器系に影響し、慢性歯周炎の奇異下菌あ悪化を引き起こした可能性がある」と発表しました。

この研究により、歯の保存の為にも歯周病の急性化を予測することが重要です。
気圧変化や気温上昇の毎時変化がどの程度あれば慢性歯周炎の急性期症状(痛み・腫れ)が発生するのかなどが、予測されるようになることを期待します。

投稿日:2015年11月18日  カテゴリー:予防歯科, 歯周病