お知らせ

歯がしみる原因は、歯に小さな穴があいているからだった!!

虫歯ではないのに、歯がしみることがありませんか?
虫歯の治療をして、詰め物を型を取った後
歯がしみることがありませんか?

「しみて痛いんですけど、虫歯ですか?」
「しみるので、神経を取ってください」
など、
治療したのに、歯が痛くて心配になることがありませんか?

歯の最表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。
ここは、水や、風をいくらかけても全く痛くありません。
しかし、その下の象牙質は、水や風をかけるとしみて痛みます。

これは、象牙質には小さな穴(象牙細管)というものが存在するからなのです。
象牙細管

歯の痛みのメカニズムには、色々な説があります。


1.象牙質神経刺激説
象牙質痛み1

 

象牙質内に痛覚神経繊維が存在して、その自由週末が象牙質に加えられた刺激によって、直接興奮して痛みが生じるという説

 象牙質の中層から外層に神経線維が見いだされないこと、
発痛物質を象牙質面に作用させても痛みを誘発しないこと、
象牙質窩洞に局麻や蛋白凝固剤を満たしても痛みがなくならないことなどから否定されている。

 

2.象牙芽細胞受容体説
象牙質痛み2

 

象牙芽細胞が痛覚受容器として働き、
これに接続する痛覚繊維に刺激を伝えて興奮させる説

 

 

 

3.動水力学説
象牙質痛み3
象牙質に加えられたさまざまな刺激形態が、
象牙質細管内溶液の移動を起こし、
歯髄側の神経線維を興奮させるという説。
象牙細管内溶液の働きを歯髄内の自由神経終末が感知し、
興奮するというものである。
(現在もっとも広く受け入れられている学説
象牙細管内溶液の移動を阻害する処置が
象牙質知覚過敏の改善に有効であるで、裏付けされている。)

 

 

4.知覚受容複合体説
象牙質痛み4

刺激の受容機構として、
象牙細管内溶液の移動よりも象牙芽細胞を重視した説。
(主に、象牙芽細胞突起の形態学的変化が、
象牙前質や内層象牙質に存在する自由神経終末を
機械的に刺激し、興奮させるというもの。)

 

 

動水力学説から知覚受容複合体説へ

形態滴変化ではないが、バニロイド受容体(TRPチャンネル)の存在により
知覚受容複合体説が、現在脚光を浴びています。

 

投稿日:2015年11月17日  カテゴリー:虫歯治療