予防歯科

当院の予防歯科について~お口は消化器の入り口・病気の入り口です!~

予防とは、歯が悪くなってから削って治療するのではなく、健康な状態でケアを続けることによって、将来的に虫歯や歯周病を防ぎ、健康な状態を継続的に保つことです。
予防をしっかりと行っていればかなりの確率で大切な歯を残していくことが出来ます。

奥歯がなくなると、表情筋が衰え、シワやたるみの原因になります。
また、咬むという刺激が脳に伝達されなくなるので、脳の機能低下、唾液の減少がおこり、誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。
あなたの歯を守ることは、あなたの健康と若々しさを維持することにつながります。

当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合った予防プログラムを提案し、個々の歯や歯肉に必要な最善の施術を行っています。
あなたに合った最適なオーラルケアを定期的に行うことで、必ずその効果を実感頂けます。

クイックジェット

茶渋やタバコやヤニなどのステインが強く付いている方には、通常のクリーニングだけでは、完全に除去できない場合があります。そこで、威力を発揮するのが、”クイックジェット”です。

これは専用のエアーフローパウダーを吹き付け、歯の表面に付着したしつこいバイオフィルム(細菌の塊)やタバコのヤニ、コーヒーなどの汚れを吹き飛ばしていきます。

注意点

  • 施術に際して、特に痛みはありませんが、知覚過敏の方の場合には、刺激を感じる場合があります。

  • 多量の着色は一度に取り切れない場合があります。その場合は、クイックジェットを複数回受けることをおすすめします。

  • 詰めたプラスティックや被せた歯の色は、クイックジェットでは白くなりません。

  • ホワイトニングとは違うものです。着色は落ちますが、元々の歯の色以上に白くはなりません。

クイックジェットの料金

診療時間 30分
費用 ¥5,500(税込)

PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)

歯石や歯垢、表面に付着した着色・汚れやバイオフィルム(細菌の塊)の破壊、除去、くすみを取り除き、ミネラルクリームでのパック、ポリッシュとフッ素コーティングまでを行うパーフェクトクリーニングです。敏感な口腔粘膜に優しく、殺菌効果の高い洗浄液を使用するため、息もスッキリ。

バイオフィルムは、ホームケアでは取りきれず、プロが行うオーラルケアの基本となり、口臭ケアとしても効果の高いコースです。継続することで、虫歯になりにくく、つやのある歯を保てます。

PMTCの料金

診療時間 60分
費用 ¥11,000(税込)

デントカルト(唾液検査)

虫歯の予防で大切なのは、原因であるだ液中の細菌をコントロールすることです。しかし同じようにお手入れしていても「虫歯になりにくい人」「なりやすい人」と差ができてしまいます。 それはだ液の量や質に個人差があるからなのです。

虫歯はいくつかの原因が複合して発生する病気(多因子性疾患)ですので、リスク診断してみないと、どこが問題なのか分からず、結果を知ることで、個々の患者様にあった予防法をご提案することができます。

デントカルト(唾液検査)の特徴

デントカルト(唾液検査)の特徴:1
WHO(世界保健機関)の疫学調査で使用されています

WHO(世界保健機関)の疫学調査のほか、予防歯科医療の進んだ欧米の多くの大学・公的機関で使用されるなど、他の簡易キットとは一線を画します。日本でも多くの大学で導入されています。

デントカルト(唾液検査)の特徴:2
コロニーを直接見ることができます

検査後、培養したコロニーを直接患者さんに見ていただくことで患者さんのモチベーションアップにつながります。また数値のみの検査データと異なり、説得力をもって患者さんを教育することができます。

デントカルト(唾液検査)の特徴:3
“根拠”に基づいた効果の高いカリエス予防ができます

問診や視診では把握できなかった、目に見えないカリエスリスク(細菌、食生活、だ液の質など)を知る目安になります。患者さんごとに異なる、これらのリスクを把握し、これを患者さんと共有することで、コミュニケーションが円滑にすすみます。

検査方法

だ液の採取
だ液の採取

5分間ガムペレットをかみ、口の中に溜まっただ液は、その都度メートルグラスに吐き出してもらいます。

だ液中のサンプル採取
だ液中のサンプル採取

ガムペレットを咀嚼後、ストリップ ミュータンスの凸表面を舌表面に軽く5回押しあて、口唇で余分なだ液を拭いながら引き出します

ミュータンスレンサ球菌を測定
ミュータンスレンサ球菌を測定

48時間後、テクニカルガイド背面のモデルチャートと比較し、測定します。

ラクトバチラス菌を測定
ラクトバチラス菌を測定

96時間後テクニカルガイド背面のモデルチャートと比較し、測定します。

5分後、だ液緩衝能を測定
5分後、だ液緩衝能を測定

最後に、5分後の色をテクニカルガイド背面のモデルチャートと比較し、測定します。

検査をお勧めする方

5歳以上のお子さん

→生え始めたばかりの永久歯は非常に弱く、虫歯になり易いため

妊娠中の女性

ご自身と生まれてくるお子さんのために、妊娠中から予防を行うことが大切です。

虫歯になりたくない方

→虫歯リスクをはっきりと把握することで、大幅に減らすことが出来ます。

虫歯になりやすいと思う方

→リスクバランスが崩れていて、虫歯菌が非常に多い可能性があります。

矯正治療を始める方

→矯正装置を付けることで、歯磨きが難しくなり、虫歯になりやすくなります。

歯周病の進行した方

→歯周病の進行で歯茎が下がってしまい、根っこの部分が虫歯になりやすいため。

検査の結果と生活習慣・背景なども踏まえたうえで、オーダーメイドの予防プログラムを作ることが出来ます。 また、検査に痛みはありません。

家庭でできる予防

毎日のブラッシングをしっかりと行えば、虫歯や歯周病の発生率を下げることができます。
ただし、歯ブラシだけでは歯間の汚れを取ることが難しいので、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってしっかりと汚れを除去することが理想です。
ご希望があれば、正しいブラッシング方法の指導も行っております。

スウェーデン型ブラッシング

スウェーデン型ブラッシング

ワンタフトブラシを2分間使用し、その後歯ブラシ1分間使用することでプラークコントロールレベルが51.3%から20.9%に減少します。

※こちら(左写真)の歯ブラシは当院で購入可能です。

歯ブラシ
患者さんのプラークコントロールレコード

驚くべきフッ素の効果!!驚愕の実験

虫歯予防にはフッ素を定期的に塗ることがとても効果があります。
でもその効果はなかなか実感できません。
フッ素の効果を実感していただければと思い、簡単な実験を行ってみました。

  • 歯の代わりに歯と成分の似ている卵を利用

    歯の代わりに歯と成分の似ている卵を利用

  • 虫歯菌が歯を溶かす酸の代わりに食酢を利用

    虫歯菌が歯を溶かす酸の代わりに食酢を利用

  • フッ素は普段院内で塗るフッ素を利用

    フッ素は普段院内で塗るフッ素を利用

実験画像
実験画像

この中に卵の半分を5分浸します
5分後に卵を取り出し流水でフッ素に浸した部分を洗い流します。

実験画像
実験画像

酢に卵全体を浸します。
フッ素に浸さなかった部分は、酢に入れた直後から泡立ちます。
これは酸によって卵の殻からカルシウムが溶け出している状態です。
ムシ歯は口の中の酸によって溶けて弱くなった部分から菌が侵入し、始まります。
これに対してフッ素が塗布された部分は酢(酸)に反応せず溶けることはありません。

実験画像

これがお口の中なら虫歯になったということです。このようにフッ素を塗ることは虫歯予防効果があります。歯の質を強くするために、フッ素を塗りましょう。

お家で、1日1回(朝)歯磨き後にフッ素を塗るのが理想的です。
*ご家庭用フッ素(HomeGel)をご用意しています。

定期検診(メンテナンス)を受けフッ素を塗ってもらいましょう。
お家で使っていただいているフッ素よりも9倍濃い歯科医院専門用のフッ素(上記の1~5の写真の卵の殻に塗ったフッ素)を定期検診の時にあなたの歯に塗ります。
そのときも塗布後30分間は水によるうがいをしないようにしましょう。

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