ミュータンス菌と全身疾患(全4回)
第3回
お口の細菌と全身の健康には関係がある?
近年、お口の健康と全身の健康との関係が注目されています。
今回の資料では、Cnm陽性ミュータンス菌との関連が研究されている病気として、次のようなものが紹介されています。
- 脳出血や微小脳出血
- 感染性心内膜炎
- IgA腎症
- 非アルコール性脂肪肝炎
- 潰瘍性大腸炎

Cnm陽性ミュータンス菌は、血管内に入ると、血管や臓器のコラーゲンを多く含む部分に付着しやすいと考えられています。
例えば、血管の内側に小さな傷がある場合、そこへ細菌が付着することで炎症や出血に影響する可能性があります。
また、感染性心内膜炎では、口腔内細菌が血液中に入り、心臓の弁などに付着することが発症の一因になると考えられています。
ただし、これらの病気がすべてミュータンス菌によって起こるという意味ではありません。
全身疾患には、生活習慣、年齢、体質、免疫状態など、さまざまな要因が関係します。Cnm陽性ミュータンス菌についても、現在研究が進められている段階です。
それでも、口腔内の細菌や炎症を減らすことは、むし歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康を守るうえでも重要です。
お口は、食べ物の入り口であると同時に、細菌が体内へ入る入り口にもなり得ます。
毎日の口腔ケアを、全身の健康管理の一つとして考えていきましょう。
