ミュータンス菌と全身疾患(全4回)
第2回
お口の細菌は、どのように血管へ入るのでしょうか?
お口の中には、非常に多くの細菌が存在しています。
通常、細菌がすぐに全身へ広がるわけではありません。しかし、歯ぐきから出血していると、その部分が細菌の「入り口」になることがあります。
例えば、歯周病によって歯ぐきに炎症があると、歯磨きや食事の際に出血しやすくなります。また、抜歯や歯周外科治療など、歯科治療の際にも一時的に出血することがあります。
このような出血部位から、口腔内細菌が血液中に入り込むことがあります。
通常は血小板が集まり、傷口をふさいで止血します。しかし、資料で紹介されているCnm陽性ミュータンス菌は、血管や組織に含まれるコラーゲンに付着しやすい性質を持っています。
細菌がコラーゲンに付着すると、傷口の修復や止血がうまく進みにくくなり、出血が続いたり、悪化したりする可能性が研究されています。
つまり、お口の細菌を減らすことだけでなく、歯ぐきから出血しにくい状態をつくることも重要です。
「歯磨きをするといつも血が出る」という場合は、強く磨きすぎているだけではなく、歯肉炎や歯周病が隠れている可能性があります。
出血をそのままにせず、歯科医院で歯ぐきの状態を確認しましょう。

