お知らせ

ミュータンス菌と全身疾患(全4回)

第1回 むし歯菌は、すべて同じではありません


「ミュータンス菌」という名前を聞いたことはありますか?

ミュータンス菌は、むし歯の原因になる細菌として知られています。糖分を利用して酸をつくり、歯を溶かすことで、むし歯の発生に関係します。

実は、ミュータンス菌はすべて同じ性質を持っているわけではありません。

大きく分けると、

  • Cnm陰性ミュータンス菌
  • Cnm陽性ミュータンス菌

という2つのタイプがあります。

多くの方が持っているのはCnm陰性タイプで、保有率は約8〜9割とされています。一方、Cnm陽性タイプを持っている方は約1〜2割とされています。

Cnm陽性ミュータンス菌の特徴は、歯の表面に付着してむし歯を引き起こすだけでなく、体内の組織に付着しやすい性質を持っていることです。

そのため近年では、むし歯だけでなく、血管や全身の健康との関連についても研究が進められています。

ただし、Cnm陽性ミュータンス菌を持っているからといって、必ず全身の病気になるわけではありません。

大切なのは、細菌が体内に入り込みにくい、健康なお口の環境を維持することです。

次回は、口腔内の細菌がどのようにして血管の中へ入り込むのかをご紹介します。

投稿日:2026年8月3日  カテゴリー:お知らせ, 予防歯科, 歯周病